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パテックフィリップ(Patek Philippe)

スイスの雲上時計ブランド。

設立年度:1839年

創業者:アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック



パテックフィリップは、ポーランドの亡命貴族であるアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックと、時計職人のフランソワ・チャペックが共同で「Patek, Czapek & Cie」という時計製造会社を作ったことが始まりです。
当初はオーダーメイドの時計のみを製造するという体制で、高級時計ブランドであったことが分かります。
1845年には、リューズによる巻き上げと時刻あわせの機構を発明していたジャン・アドリアン・フィリップが入社。社名も「Patek&Cie」に変更し、1851年には「Patek & Philippe Cie」となります。

その後も高級時計ブランドとして継続してきましたが、1929年には世界恐慌の影響で経営が悪化して、文字盤製造業者のジャン・スターンとシャルル・スターン兄弟が資本参加。
32年にはスターン兄弟に買収されて、66年には「Patek Philippe S.A.」と社名も変更されます。

現在の経営はシャルル・スターンの息のアンリ・スターンから、さらにその息子フィリップ・スターンが社長に就任。
近い将来には、フィリップの息子であるティアリー・スターンが経営の舵取りを任される筈です。

このような経営権の移動はあったものの、パテックフィリップの性格は変わらず、今も昔も超高級スイス製時計の王様として君臨しており、近年では名門ブランドも大手資本のグループに参加をしているケースも多い中、経営の独自性を貫いているメゾンとしてその存在はますます希少性を帯びています。

パテックフィリップの製品は、いずれも完璧なバランスを誇る貴族的なアイテムが揃っており、それ故に腕にはめていると意外と目立たないという面もありますが、お金持ちをあまりアピールしたくない方にはかえって好都合なのかも知れません。
ヴァシュロン・コンスタンタンと並んで、スイスの二大ブランドと呼ばれることもあり、またジュネーブシールを無条件で刻印できる唯一のブランドとしても知られています。

価格は単純な三針式(いわゆるカラトラバ)であっても、軽く100万をオーバーするという超高級ブランドですが、造りの良さと時計の普遍的な美しさを追求したデザイン、それにネームバリューの高さもあってか、アンティーク市場でもほとんど値下がりが無く、リセールバリューまで考えると、お買い得かも知れません。
もっとも、パテックフィリップの広告にあるように、このブランドの製品は飽きたら売るような代物ではなく、家宝として子供に伝えていくべき「作品」なのかも知れませんが。

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